屋根のカバーリング工法 の手引き
屋根のカバー工法の豆知識
B&bHome’sカバーリングの手引きより
屋根カバーリング工法とは
屋根カバー工法とは、現在の屋根材の上から新たな屋根材を載せてカバーしていく屋根リフォームのことです。“屋根工事”と聞くと
「古い屋根を壊さないといけないの?」
「大がかりな工事になりそうで決心がつかない」
とお考えの方もいるでしょう。
古い屋根を壊して新しい屋根を設置する「屋根葺き替え」と違い、屋根カバー工法は古い屋根の「取り壊し・撤去」はせずに新しい屋根材にすることができます。
屋根カバー工法の具体的な手順や、メリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
カバー工法の実例と施工手順
雨漏りをきっかけにお問い合わせをいただき、カバー工事でのリフォームとなりました。
屋根カバー工法で撤去するのは、屋根材のてっぺんにある「棟板金」、その棟板金の下地になる「貫板」です。めくってみるとやはり雨漏りにより貫板が濡れていました。
このとき雪止めが設置されていれば併せて切断します。
既存の屋根材の上から、新しい防水紙を設置します。軒先から防水紙を敷くことで、屋内への雨の浸入を防ぐことが可能です。棟や谷などへは2重3重に重ね防水を強化しました。
防水紙の上から、新しい屋根材を葺いていきます。これも軒先側からビス及び釘で留めていきます。ここで使用している屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクトです。雨が浸入しにくいようジョイントにも工夫がされています。
新しい貫板、棟板金の設置です。貫板は木製のものが一般的ですが、腐食しにくい樹脂製のものが選ばれることもあります。
棟板金はガルバリウム鋼板を使用しました。
板金同士が重なり合う部分から水分が浸入することのないように、さらに隙間をコーキングで埋めます。